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これは笑宝!笑いの民俗行事ガイドブック

販売価格: 500円
冊数:  冊

創立20周年事業のひとつ、笑いの民俗行事プロジェクトから企画された本『笑いの民俗行事ガイドブック』が、ついに発刊されました。

数多くの日本笑い学会会員が執筆して、とても充実した内容になっています。


この書をもって、笑いに出かけよう!

日本笑い学会会長 森下 伸也

 日本笑い学会会員のみなさん、大変長らくお待たせしました。日本笑い学会設立20周年記念事業、『これは笑宝! 笑いの民俗行事ガイドブック』、いよいよ発刊、めでたくお手元にお届けいたします。

 日本民俗学の祖・柳田國男は『笑の本願』のなかで、日本人は世界一よく笑う民族であり、笑いの徳を世界一よく知る民族だとして、こう言いました。

虎渓の三笑とか、寒山拾得の呵呵大笑とか、また……閻魔大王の笑い顔とか、まだベルグソン氏〔笑い学の古典『笑い』の著者〕らの言わなかった笑いが、色々こちら〔=日本〕にはなお有るように思うのだが、それを集めたり見たり考えたりするまでの、時を残念ながら自分は持っていない。他日学問の再び繁栄する時代が到来して、是が文化史上の大切な、また興味ある一課題であったことを、承認してもらえればもうそれで満足しなければならない。

『笑の本願』が刊行されたのは1946年の1月、戦争が終わってようやく平和になったものの、その日食べるものにも事欠く貧しい時代でした。いつかゆっくりと腰を落ち着けて学問研究のできる時世が来たら、大事な研究テーマとして、世界一笑い好きで世界一笑いの徳を知る日本人が育んできた独特の笑い文化にぜひ取り組んでもらいたい。当時の平均余命をとうに超えて69歳であった柳田は、遺言という気持ちをこめてこう言ったのです。

 ところが、それからなんと70年近く、翁の衣鉢を継ぐ者は現われませんでした。そしてついに、その遺言を受け継ぐべく、満を持して立ち上がったのが日本笑い学会です。それはそうです。日本の笑い文化を研究するのにこれ以上ふさわしい学会がありましょうか。

 なかでも、われわれが注目したのは「笑いの民俗行事」。日本の民俗行事には笑いを神様に奉納する「笑い祭り」をはじめ、「笑い」が中核になっている行事が実に豊富にあって、日本独特の笑い文化の中でもきわだって愉快な伝統になっています。

 国際ユーモア学会で「笑い祭り」について報告したさい、他国の研究者たちに「おたくらの国にはこんなのあるかい」と聞いてみたところ、やはり「NO」とのこと。おそらく日本の「笑いの民俗行事」は世界遺産クラスの日本固有の文化なのです。その意味では、これを研究し、世界に発信することは、日本笑い学会に課せられた学問的使命だとも言えましょう。しかも柳田翁がはるか昔に危惧していた以上の勢いで近代化が進み、その過程で日本古来の伝統行事が衰え、滅んできました。「笑いの民俗行事」も然りです。早く掘り起こし、早く記録しておかないと、貴重な笑いの文化遺産がどんどん消えていく可能性があるのです。その意味ではその研究は急務だとさえ言えるかもしれません。

 というわけで、日本笑い学会では学会設立20周年事業プロジェクトの一環として、笑いの民俗行事をテーマに取り上げ、全国の会員で手分けして研究を進め、その成果を一冊のガイドブックにまとめましょうということになりました。言うは易く、行なうは難しと言われるように、なかなか研究が捗らず、原稿が集まらず、予定より発行が1年以上遅れてしまいましたが、なんとかめでたく刊行にこぎつけました。

 ここには約40の選りすぐりの笑いの民俗行事が載せられています。どうぞお手にとってお楽しみください。そして、時間があり、予定が合えばぜひ現地へ足を運んで現場で笑いをお楽しみください。そのためのガイドブックです。また巻末には本書に載っていない笑いの民俗行事が案内されています。ぜひお出かけになって、笑いのうちに、ちょっとメモと写真をお取りになり、学会ホームページへ原稿を投稿してください。プロジェクトそのものは依然継続中であり、データが集まりしだい続編の『笑宝』を刊行していく予定ですので、ご協力よろしくお願いします。

 最後になりましたが、プロジェクトのため、また本書刊行のために献身的な努力を惜しまれなかったプロジェクトリーダー、浦和男理事と編集事務担当の町田孝三郎理事に感謝申し上げます。

 さあみなさん、この書をもって、笑いに出かけましょう!

2015年11月 吉日

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【「笑いの民俗行事ガイドブック」目次】

「この書をもって、笑いにでかけよう!」 日本笑い学会会長 森下伸也

凡 例

A・純系笑い神事
 初笑い神事(1月、三重)
 山の神講(2月、三重)
 笑酔人神事(5月、愛知)
 笑い祭(10月、和歌山)
 お笑い神事(10月、兵庫)
 笑い講(12月、山口)
 お笑い神事 (12月、大阪)

B・芸能系笑い行事
 おめつき(1月、宮城)
 豊橋鬼祭(2月、愛知)
 壬生狂言(2月、京都)
 大念仏狂言奉納(2月、京都)
 畝火山口神社御田植祭(2月、奈良)
 大念仏狂言(3月、京都)
 美濃流しにわか(4月、岐阜)
 杭全神社御田植祭(4月、大阪)
 吉良川の御田祭り(5月、高知)
 馬瀬の狂言(9月、三重)
 近江中山の芋競べ祭り(9月、滋賀)
 河内にわか(10月、大阪)
 佐喜浜俄(10月、高知)
 宇流冨志禰神社の七福神舞(10月、三重)
 神泉苑大念仏狂言(11月、京都)
 伊勢大神楽総舞(12月、三重)
 国栖奏(旧正月、奈良)
 尾張万歳(随時、愛知)
 博多仁和加(随時、福岡)

C・性神事系行事
 ごんぼ祭(2月、三重)
 おんだ祭(2月、奈良)
 豊年祭(3月、愛知)
 平三坊(5月、茨城)
 道祖神祭り(9月、長野)

D・派生的笑い行事
 水浴びせ(1月、高知)
 砂かけ祭(2月、奈良)
 子出来おんだ(2月、奈良)
 神田祭(4月、高知)
 唐人踊り(10月、三重)
 おしろい祭り(12月、福岡)
 どんき祭り(12月、愛知)

E・その他の笑い行事
 ぼんのこへんのこ祭り(7月、滋賀)
 笊かぶり犬張り子(随時、東京)
 初午祭地口行燈(2月、東京)

笑いの民俗行事(祭礼)リスト

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